208 T16 R5

「207 S2000」の後を継いで2014年に登場したラリーカーである。
排気量1.6Lのターボエンジンを搭載し、4WD駆動方式。
構成も割と「207 S2000」に近いが、トルクは倍近くまで上がっている。
しかし、ベースとなる1.6Lエンジンは軽量化のため、市販車の段階でパワーに見合った強度に薄肉化されており、ハイパワー化による発熱量の増加に見合う排熱機構の追加が出来ず、熱問題が付きまとう事になる。

- 2014年シーズン -
プジョーは育成ドライバーであるクレッグ・ブリーンを筆頭に、ERCへ複数台での参戦を行う。
R5はS2000に比べて、パワーは同じでトルクが大きいため戦闘力としては高いはずなのだが、
シュコダ「ファビア S2000」の後塵を拝し、年間 1勝に留まる。
また、半分以上リタイアに終わり年間ランキング3位に終わる。
- 2015年シーズン -
WRC-2へも参戦を開始し、クレッグ・ブリーンが参戦する。
その他にも複数のチームが使用する。
しかし、優勝は叶わず2位が2回。3位が1回という戦績に終わり、相変わらずリタイアも多く、年間ランキングでは下位に沈む。

ERCへも引き続き参戦する。
クレッグ・ブリーンはWRC-2とERCの両方を走る事となる。
ブリーンは3勝を上げ、2位を2回 獲得するもののリタイアも多く、
同じく3勝を上げポイント対象ラリー全てで表彰台を獲得したKajetan Kajetanowiczの駆るフォード「フィエスタ R5」に敗北する。

その他、
イタリア国内選手権にて2014年、2015年に年間タイトルを連覇。