207 S2000

2005年いっぱいでWRCから撤退したプジョー。
しかし、スーパー2000規定の登場により、彼らは再びラリーの世界へ舞い戻ってきた。
そもそも、WRCのカテゴリ構造はトップカテゴリであるワールドラリーカーの下は、限りなく市販車に近いグループN、1,600cc以下 2輪駆動のスーパー1600しか無く、中間のカテゴリが存在していなかった。
グループNで戦える市販車を持たないプジョーはスーパー2000の開発により、プライベータの呼び戻しを画策する。
207 スーパー2000は2007年に登場。
2.0Lの自然吸気エンジンを搭載し、4WD駆動方式。
ワールドラリーカー時代から続く、プジョースポール製ダンパーを装備する。

参戦ラリーはWRCでは無く、IRC(インターコンチネンタルラリーチャレンジ)へ参戦を開始する。
元々、ワールドラリーカーを製作していたプジョーはラリーカーに対するノウハウが豊富であり、
先行していたフィアット「グランデプント　S2000」を上回る性能と信頼性の確保に成功。
IRCを2007〜2009年まで3連覇する。
2010年にWRCに新設されたSWRCへの積極的な参戦は行わず、スポット参戦に留まる。

その他、
イタリア国内選手権で2008年から2012年まで年間タイトルを5連覇を達成。
フランス国内選手権で2009,2010年と年間タイトルを2連覇。
スペイン国内選手権で2008年に年間タイトル獲得。
チェコ国内選手権で2009年に年間タイトル獲得。
ドイツ国内選手権で2013年に年間タイトルを獲得。