グループB時代の象徴とも言える伝説のラリーカー。それが「ランチア　ラリー　037」である。
ミッドシップのリア駆動と、現在のサーキットカーと同じレイアウトを持ちながらもハンドリング、トラクションとも申し分無く、4WD時代の到来を否定したマシンである。
グループBの打ち切りとともに姿を消すが、数あるグループBマシンのなかでも特に鮮烈な走りだった。
4WDターボの主流のグループA時代以降では見れないMRならではの走りを見せてくれる。

1983年にマニファクチャラータイトルを獲得するものの、
4WD駆動のアウディ「スポーツ クワトロ」、プジョー「205 ターボ16」が登場し、
次第に勝利から遠ざかてしまう。
「037ラリー」に限界を感じたランチアはその後「デルタ S4」を開発する。