ギャラン VR-4 Gr.A
( Garant VR-4 Gr.A )

1988年に投入された三菱のWRC本格参戦用マシン。

後継の「ランサー エヴォリューション Gr.A」にも引き継がれる、2.0L 16v ターボエンジン「4G63」を搭載し、WRC仕様は出力：300ps、トルク：40kg-mに達する。

ボディサイズは当時の4ドアセダンとしては標準的な全長 4,560mm。
全幅 1,695mmと日本で5ナンバーサイズに収まる形状であった。
駆動形式は4WD。

デビューイヤーは散発的な参戦に留まり、完走しても下位に沈み込む状態であった。

1989年になると、トラブルも多かったが戦闘力は向上。
フィンランド、グレート・ブリテンにて優勝を勝ち取る。

翌1990年より参戦数を一気に増やすものの、トラブルやリタイアが頻発する。
しかし、マニファクチャラーポイントが付与されず他のワークスが参戦しないコート・ジボアールにて優勝を果たす。

1991年になると、優勝2回。2位が3回。3位が1回と上位を争える様になる。

翌1992年になると、ワークスは次期マシンである「ランサー エヴォリューション」の開発に注力。
ギャランの開発はストップし、ライバル勢に対し相対的に戦闘力が低下する。
しかし、「篠塚 建次郎」がコート・ジボアールで優勝する活躍を見せる。

その他、
ヨーロッパラリー選手権にて1992年に年間タイトルを獲得。
オーストラリア国内選手権にて1990年に年間タイトルを獲得。
日本国内選手権にて1989年、1991年、1992年にCクラス年間タイトルを獲得。