ＺＲ スーパー1600
(ZR Super1600)

グループＢ以来、久々にＷＲＣに帰ってきた「ＭＧ／ローバー」。彼らが選んだのは「ジュニアＷＲＣ」であった。
２００１年度に開発・テストを行い、２００２年度は万全の体制で望む。
はずだったのだが開発が遅れに遅れ、２００２年度は完走すらままならない状態。

エンジン開発を行っている「アドバンス・エンジン・リサーチ」は「ＭＧ」の「イギリス　ツーリングカー選手権」「ル・マン　２４時間耐久レース」のエンジン開発も行っているため絶対的に人手が足らず、ほとんど手が回らないありさまだったらしく完成度・信頼性の著しく低いマシンしか開発できなかったようだ。

おまけに、開発の遅れによりテストもほとんど行っていないため、問題点がラリーで初めて発見されてばかり。

完成度が低く完走もほとんど無いため、潜在戦闘力がいかほどなのか測りかねるが、まずは体制を整えテストを行う事が先決と思われる。

-2002年シーズン-
かなりのぶっつけ本番で挑んだ２００２年シーズン。
序盤はマシンの信頼性が極端に低いためにマシントラブルを連発し、完走すら間々ならない状態であった。
さらに、結果が出ない事とあまり注目されなかった事に「ＭＧ」自体が不満を漏らし、開発元だったゴードン・スプナー・エンジニアリングと訣別してしまう。

幸か不幸か訣別後から完走率が高くなり上位に食い込む活躍を見せる。
これから本番といった感じだが、プロモーションにならないとしてＷＲＣ撤退の噂も出ている。

テスト無しで最初から結果を出せるメーカーなど居ない。

追記:
結局 撤退・・・。