どこから見ても三菱のランサー エボリューション VI。しかし中身は・・・同じランエヴォ。
実は、メーカーが三菱→プロトン。車名がランサー エヴォリューションVI→パート。に変わっただけのマシン。
プロトンとはマレーシアの国民車メーカーである。しかしメーカーと言っても、世界的な競争力には乏しく三菱、ダイハツ、シトロエン、ルノー等と提携して車を開発している。エンジンはほとんどがOEMであり、車自体も他メーカーの車の名前を変えて生産しているものが大半を占める。生産能力も国内に供給するのみなので低く、一番低価格な車でも150万円程度と非常に高い。
普通なら性能の高い外国産車に太刀打ちできないが、マレーシアは関税を非常に高くして外国産車をあまり受け入れない様にしている。その税率は、なんと300% !!!カローラですら500万円!!!
ただ、「パート」を使用したラリー活動には積極的で、アジア・パシフィック ラリー選手権(APRC)では2001年、2002年、2004年にチャンピオン獲得。
世界ラリー選手権(WRC)のプロダクションカー世界ラリー選手権(PWRC)においても2002年タイトルを獲得する。
しかし、2003年は資金繰りが悪化したためマシン開発がほぼ停止。競争力を失ってしまいトップから大きく後退してしまう。
まだ勝つ気でいるのなら、来年こそは新型のエヴォ7か8を投入してほしい。投入しなければ勝ち目は無い。
あと、この「パート」という車はマレーシアでも販売されていない。ベース車も日本製のランエヴォ。
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