i20 WRC '2014-'2016
( i20 World Rally Car
'2014-'2016 )

2003年の撤退以降、久々にWRCに戻ってきたヒュンダイ
ベース車は「i20」と呼ばれる、欧州向けのコンパクトカーだ。
復帰宣言から参戦開始までの期間が1年程度と短く、
自分も含め、そのパフォーマンスに疑問を抱く人も多かったと思われる。
WRCは既にフォルクスワーゲンの独壇場となっており、シトロエンが何とか食らいつく状態であった。
しかし、幸運が重なったとは言え、2014年ドイツにて初優勝を得る。

翌2015年は勝ち星には恵まれなかったものの安定的な入賞と時折、表彰台に登るという着実な進化を果たし、年間マニファクチャラーズ ランキングで2位のシトロエンと僅か6点差の3位となり、4位となったMスポーツ(フォード)に勝つまでに成長する。

2016年になると、ベース車のモデルチェンジに合わせて新型「i20 WRC」を投入。
本来は3ドアモデルがベース車となる予定であったが、ホモロゲーションが取得出来ず、急遽 5ドアモデルにて再設計される。
時間はさほど無かったが、ベース車の変更に合わせて変更点は多岐に渡りフロントバンパー、ライト形状の変更、ホイールベースの延長等のボディ、シャシー回りの再設計。
エンジンも新型へと切り替わる。
それでも戦闘力は前年モデルと同等か、それ以上あり、アルゼンチンで再び勝利を収める。