フォード本体の撤退から久しいが、元フォードワークスであった「Mスポーツ」は立ち止まらない。
2017年に始まるワールドラリーカー新規定に合わせてマシンを仕上げてきた。
「フィエスタ RS WRC '2017」
"フィエスタ"の名を冠してはいるが、ほぼ新設計となったマシンはフロントおよびリアフェンダーに2枚のカナードを装備し、かなりのハイダウンフォース設計である。
前後フェンダーの後部にあるタイヤハウジングの空気抜きにもフィンを装備し、ダウンフォースの上昇を狙っている。
大型リアデフューザーや大型リアウィングもライバル同様に装備し、2016年までのラリーカーに比べてダウンフォースは前後共に恐ろしく向上していると思われる。
エンジンもリストリクター径の拡大により380psまで向上。
センターデフはアクティブタイプが復活。
今までとは次元の違う走りにはなると思うが、コースアウト等でダウンフォースを失うと極端にタイムが出なくなってしまうのだろうか?
「Mスポーツ」の弱点は資金なのだが、そのせいでドライバーが定着しにくい状態である。
今までのチャンピオンマシンはエースドライバーが最も速く走れる様に開発し、タイトルを獲得しているので、絶対的なエースが欲しいところ。
その念願叶い、2016年チャンピオンのセバスチャン・オジエを獲得。
セカンドはフォード勢で唯一、オジエに迫ったオット・タナックがワークス復帰となった。
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